腰部捻挫について
2021/09/02
腰椎捻挫について
交通事故においてむち打ち(頚部捻挫)と同様に問題になるのが腰部捻挫です
腰部捻挫とは、腰椎(腰の骨)の捻挫で腰椎捻挫または腰椎挫傷(ざしょう)と呼ばれます。
今回は交通事故による腰椎捻挫について説明させていただきますが、日常生活が原因で腰部捻挫が起こる場合もあります。
日常生活での原因はスポーツでの急激な動き、くしゃみや重いものを持った時など、急激に腰椎やその周囲の筋肉、関節などに負担がかかった時に発症します。いわゆるぎっくり腰の一種です。
症状
腰部捻挫の症状は、そのまま腰の痛みです。
急激な動きによって、今まで痛くなかった腰に急に痛みが出る。
すぐに痛みは感じないが、数時間または数日後に痛みが強くなる。
立ち上がれなくなる。
腰を前後左右に動かすと激痛が走る。
立ち座りで痛い。
朝、ベッドからすぐに起き上がれない。などなど。
特に交通事故が原因となる場合は、事故の状況によりいくつかの症状の組み合わせになる場合が多いです。
交通事故直後は興奮状態にありアドレナリンが過剰分泌されているので痛みは感じにくいですが、数時間後、数日後から症状が出始める場合もあります。
交通事故後、整形外科を訪れレントゲンを撮っても「骨に問はありません」と言われます。
逆に腰椎に問題があれば状況は深刻です。
そうなんです。
腰部捻挫はレントゲンに写らないのです。
そこで問題となるのが交通事故との因果関係です。
先程、申し上げましたが交通事故直後は腰部捻挫を起こしていても痛みが感じられない場合があるという事です。
交通事故後、数週間、または1カ月後に受診しても交通事故とは関係ない痛みと言われてしまう可能性があるという事です。
その場合は、もちろん自賠責保険の適応にはなりません。
重要なのは、交通事故直後に痛みがなくても受診し、正確な判断をしてもらうという事です。
治療法
まずは整形外科を受診しレントゲンを撮ってもらい、損傷の度合いを確認してもらいます。
その後、整形外科では投薬やシッブ、リハビリなどを行いながら改善を待つというのが一般的です。
整形外科の処置で症状が改善してくる場合は問題ありません。
シップやリハビリで症状が改善していかない。
交通事故後は、腰の痛みだけだったが、最近は足に痛みやしびれを感じてきた。
立ち座りがきつくて仕事もままならない。
日常生活に支障をきたしてきた。などなど
そのような場合は、接骨院や整骨院でのケアも検討してみて下さい。
接骨院や整骨院でも自賠責保険による施術が可能です。
先程も述べましたが、交通事故による腰部捻挫は事故状況により様々な症状が絡み合います。
みなさまがお住いの地域にも交通事故治療を得意とした接骨院や整骨院があると思います。
治療を続けているが症状が改善されない。
早急に今の症状を改善させ仕事に復帰したい。
腰や足が痛くて日常生活が出来ない。など
まずは良い接骨院や整骨院を探し、ご相談してみて下さい。
もちろん、整形外科と接骨院の併用も可能です。
治療期間
腰椎捻挫の一般的な治療期間の目安は、3カ月~6ヶ月です。
その期間を超過すると「症状固定」となってしまいます。
症状固定とは、これ以上治療を行っても改善がみられない場合に用いられる言葉です。
症状固定となってしまうどんなに痛みがあっても治療は打ち切りになります。
症状固定となってしまう前の最善の策を考えましょう。
良い治療家との出会いは、その後の人生を左右します。
みなさまの街の交通事故治療に強い治療家を探してみて下さい。