ぎっくり腰と慢性腰痛の関係
2021/10/13
ぎっくり腰と慢性腰痛の関係について説明させて頂きます。
ぎっくり腰とは、いわゆる急性腰痛でドイツ語では「魔女のひと突き」とも言われます。
何の痛みもない状態から急激に発症する場合や徐々に痛みが増えてくる場合など発症のしかたはいろいろあります。
ぎっくり腰の原因は様々で、重たい物を持ち上げた時やくしゃみなどで急激に痛みが出現することが多いです。
また、同じ動きの繰り返し、長時間のデスクワークや運転などでは比較的ゆっくりと発症します。
自分では何をしたのか覚えがないが急に腰が痛くなったという方も多くいらっしゃいます。
ぎっくり腰は、繰り返すたびに症状が重くなります。
よく、ぎっくり腰が癖になっていると言われている方がおりますが、 それはきちんと治していないから症状が繰り返されているだけです。
きちんとした治療ができていれば繰り返す症状を予防する事ができます。
ぎっくり腰は筋肉の炎症です。 急激な動きや同じ動作の繰り返しにより特定の筋肉に炎症が起こり発症します。
その炎症の部位や程度により症状や痛みの出かたも変わってきます。
痛みの原因である炎症を取り除けば症状は軽減します。
「ぎっくり腰は安静が一番」と言われていますが、そうではありません。
安静にして鎮痛剤とシップで様子をみましょう!
整形外科や治せない治療院ではそう言われます。
先程も申しましたが、ぎっくり腰は急性炎症です。
急激に炎症状態になったのですから早急に適切な処置を施す必要があります。
炎症状態のまま安静にしていれば、炎症は広がりますし、回復までの時間がかかるだけでなく、その状態は悪いまま固定されてしまい、結果、その症状が繰り返される事になってしまいます。
筋肉は炎症を繰り返すと筋肉本来の弾力性が失われ、筋肉のアンバランスから腰椎や骨盤にゆがみが生じます。
腰椎や骨盤がゆがむと、それを補正しようと頸椎にも悪影響を及ぼします。
長い間、腰痛を我慢していたら姿勢が悪くなった。
腰痛だけだったが最近は首や肩が凝るようになってきた。
ぎっくり腰を繰り返していたら頭痛が頻繁に起こるようになった。などなど。
腰痛を放置すると身体全体に悪影響を及ぼします。
ここからは慢性腰痛との関係です。
まずは、ぎっくり腰の急性腰痛から慢性腰痛に移行する場合。
元々、腰痛がない身体であったにもかかわらず、ぎっくり腰が原因で慢性腰痛に移行してしまった状態です。
ぎっくり腰は誰にでも起こります。その治療がうまくできていないと急性腰痛から慢性腰痛へと移行していきます。
しばらくの間、痛みを我慢して動いていると以前の痛みが軽減してきます。
それは腰痛が治ったわけではなく他の場所で補正しているだけ。
補正した状態で長期間過ごす事は、腰椎やその周囲の筋肉に負担がかかり、いつぎっくり腰を再発してもおかしくない状態です。
そうしてぎっくり腰が繰り返されると同時の慢性の腰痛にも悩まされる事になります。
元々、腰痛があった身体なのか無かった身体なのかは、我々プロが触るとわかります。
これはとても残念な状態で、この先ずっと腰痛に悩まされる事となります。
よほど良い治療をしていかないと元の状態に戻すのが難しいです。
反対に元々若い頃から腰痛に悩まされていた方も多くいらっしゃいます。
その方々は骨盤と腰椎に問題を抱えています。
慢性の痛みの原因は、骨盤のねじれと腰椎の傾き、それに加え弾力性のない腰周囲の筋肉です。
まずは骨盤を良い状態に戻し、それを支えている筋肉のアンバランスを改善する事により慢性腰痛も改善することが出来ます。
また、長い間慢性腰痛を抱えていると股関節の痛みや足の痛みやしびれが出現します。
それは腰椎や骨盤のゆがみから出る症状です。
股関節が痛い場合は股関節に問題があると考えがちですが、当院へいらっしゃる股関節痛の方のほとんどが骨盤のゆがみを整えて筋肉バランスと改善すると症状は無くなります。
整形外科や接骨院へ数ヶ月通っても改善しない理由はそこにあります。
股関節に原因が無いので股関節の治療をしても治るはずがありません。
膝の痛みも同様で、膝に原因がない場合が8割以上です。
整形外科に通おうがグルコサミンを飲もうが改善しません。
軟骨が減ってきているので歩けなくなれば手術です。
と説明され手術しないと治らなくなるまで放置されてから手術。
これが現状です。
こんな状態になる前に治せるところを探しましょう!
足のしびれや痛みも同様で、レントゲンを撮ってMRIの検査をしてヘルニアの診断。
整形外科でヘルニアと言われて当院へいらっしゃる方の9割がヘルニアの治療をしないで治っていきます。
足のしびれからヘルニアの手術を待つよりも積極的に治しましょう!
股関節痛、膝痛、ヘルニアについてはまた書かせて頂きます。
今回はぎっくり腰と慢性腰痛の関係について書かせて頂きました。
ご自分の症状、現在どんな状態なのか、どこでどんな治療をするのが良いのか。 お近くの良い治療院をお探しください。