股関節痛(変形性股関節症)
2021/10/14
股関節の痛み
人の体の中で最も大きい関節である股関節(こかんせつ)は、上半身と足をつなぐ重要な関節です。
股関節に障害があると、立つ、歩く、座る、など日常生活にも支障をきたします。
股関節痛が出現する病気には、
変形性股関節症
関節リウマチ
大腿骨頭壊死
などがありますが、その股関節の病気の中でも、一番多いのが変形性股関節症です。
変形性股関節症は、股関節の軟骨が少しずつすり減ることによって股関節の痛みや歩行障害が現れる病気で、最終的な治療は手術となります。
変形性股関節症の有病率は約4%といわれ、これは日本に約48万人の患者さんがいる計算になります。
人工股関節置換術は全国で1年間に5万例以上行われていると言われています。
一度発症すると、静かに進行していく病気であるため、痛みや歩きにくさなど、脚の付け根に異変が現れた時はなるべく早く診察を受けることが大切です。
原因
変形性股関節症は女性に多く、原因の8割が先天性と言われています。
股関節の構造は、大腿骨の頭が臼蓋というソケットにはまるような構造になっています。
その間には軟骨があり、その軟骨がクッションの役割をして衝撃を吸収しています。
臼蓋形成不全などの先天性の病変や老化により軟骨がすり減り股関節の痛みとして発症します。
症状
変形性股関節症の主な症状は以下の3つに分けられます。
1、股関節の痛み
変形性股関節症の代表的な症状は股関節の痛みです。
その痛みは進行度によって変化します。
発症初期では時々痛みを感じる程度ですが、その痛みを我慢していると更に痛みが強くなて行きます。
整形外科を受診すると、「軟骨がすり減っています。加齢による変化ですので歩けなくなれば手術になります。」と言われる症状です。
立ち上がる時だけだった痛みが歩行するだけで股関節に痛みが出るようになったり、立っているのも歩くのも困難になってきたりというように進行していきます。
やがて安静にしている時も常に激しい痛みが続くようになり、夜寝ている時の痛みで睡眠にも影響が出てきます。
2、股関節の動きの制限
股関節の痛みが長期間続くと、次第に周辺の筋肉がこわばり、股関節の動きが悪くなります。(可動域制限)
このような状態を、関節拘縮(かんせつこうしゅく)と言い、可動域が狭くなることによって靴下の脱ぎ履き、足の爪切り、正座や和式トイレなどの動作が難しくなります。
3、跛行(はこう)
肩を前に出し、脚を引きずって歩くような症状のことで、変形性股関節症に特徴的な症状です。
痛みをかばって歩くことや、筋力の低下、左右の足の長さの差などが原因で股関節が不安定になり、身体の左右前後の全体のバランスが崩れてしまうため起こる症状です。
ここまでが、どこにでも書いてある原因や症状です。
しかし、この股関節痛は跛行症状が出現する前まででしたら高確率で治ります。
跛行が出現していても初期の段階でしたら、生活に支障がなくなる程度までは改善することが出来ます。
つまり、手術する必要がなくなる。
または少なくても手術するのを先延ばしできるという事です。
人工股関節の耐久年数は、15年~20年と言われていますので65歳以下で置換術を行なうと再手術が必要になる確率が高いという事になります。
65歳を過ぎるまで痛みに耐えた日常生活を送り、そしてやっと手術。
65歳以前に手術を行なうと再手術になる恐怖心があります。
この年齢になるまで全く症状がなく、50代、60代になって急に股関節が痛くなって歩けなくなったのではありません。
ほとんどの方は、早くて30代後半、遅くても55歳ぐらいには股関節に異常を感じていたはずです。
変形性股関症は比較的ゆっくり病状が進んでいきます。 股関節の痛みが出だしたらすぐに治療しないと間に合わないという病気ではありませんが、何度も繰り返す股関節の痛みや、立ち座りで股関節の痛みを自覚するようになったなど。
そのような場合は治せる治療院をお探しください。
整形外科を受診して、 軟骨がすり減っていますので痛みとうまく付き合っていきましょう。
歩けなくなれば手術も考えましょう。
と、言われ症状が悪化して手術しか改善方法がなくなる前に治る治療をしましょう。
当院では、初期段階の股関節痛では90%以上が、 可動域制限が出てきている状態でも高確率で改善しています。
まずは、ご相談ください。