ぎっくり腰は、まず安静のウソ
2021/11/15
ぎっくり腰は、まず安静のウソ
ぎっくり腰になってしまった。
立ち上がれない。
仕事や出掛ける予定が入っているのに動けない。
歯磨きや洗顔で中腰になる時に激痛が走る。
ベッドから起き上がれない。
寝返りするのが痛い。
最初は腰の痛みだけだったのに股関節まで痛くなってきた。
股関節の痛みから膝や足首まで痛くなってきた。
このような症状でお困りではありませんか?
ぎっくり腰や腰痛で整形外科を訪れると
「まず安静にして様子をみましょう」
「数日間シップして痛みが引かないようでしたら鎮痛剤を飲んでください」
接骨院へ行くと、マッサージして電気治療をして
「しばらく通っても症状はあまり改善しない」
ぎっくり腰は早期の適切な処置が大切です。
急性の炎症ですので、早急に対応することで炎症の広がりを抑えることが出来ます。
では、どんな処置をすれば良いのでしょうか?
私事ですが、数週間前にぎっくり腰になりました。
本当に痛い。
動けない。
中腰になれない。
痛くて仕事にならない。(涙)
患者さんのぎっくり腰や腰痛は問題なく治せるのに自分の腰痛は治せない。
自力で来られない方や、杖をついてお越しになる方でも、普通に歩いて帰れるようにできるのに、自分の腰痛は治せない。
情けない状況でした。
いつもは治すのが仕事ですが、治される側の辛さをたっぷり味あわせて頂きました。
こんな状況でしたが自分の身体を使って実験してみました。
どこに痛みがあるのか、部位の特定。
どの動きでどこが痛くなるのか。
どの体位で痛みが減少するのか。
どうすると痛みが出て、どうすると痛みが減少するのか。
などなどを体感しながら原因を探し出した後に下記のように進めてみました。
1,シップ
急激な痛みが出現した時から1日に数回と風呂上りに冷シップをしました。
2日間行いましたが痛みは変わらず。
2,通常使用している高周波治療器での治療
ある程度は痛みが緩和されるものの動きによる激痛は変わらない。
3,ハイボルテージが搭載された最新機器での治療
動きによる激痛が緩和されたが日常生活ではまだまだ痛みがある。
仕事をすると時々、激痛が走る。
数日間でここまでやってみました。
結果
シップは急性炎症の発熱を取るだけで根本的な痛みには効果がない。
治療機器の組み合わせだけでは根本的な問題まで改善できない。
マッサージは急性炎症をさらに悪化させるので行いませんでした。
結論
やはり矯正を行わないと根本改善にならない。
発症後、すぐに矯正と筋肉調整を行う事が重要。
ぎっくり腰は早期の処置で早期回復が望める。
ぎっくり腰は急激な動きや、同じ動きの繰り返し、長時間の不自然な体勢から発症します。
骨格のゆがみが先か、筋肉の炎症が先かはわかりませんが、骨と筋肉、双方を正常な状態に戻す事によって改善します。
歪んだ骨格、障害のある筋肉を長期間放置しておくと様々な弊害が出ます。
最初は腰の痛みだけだったが股関節が痛くなる。
股関節の痛みが無くなったかと思ったら膝が痛くなって足を着くたびに痛い。
歩くのが辛い。
膝が曲がらず正座ができない。
膝の向きが外側を向いてきて変形性膝関節症と言われた。
腰の痛みが無くなってきたが常に足にしびれを感じる。
足の裏から指先にかけてしびれる。などなど。
骨格、骨盤のゆがみは様々な症状を引き起こします。
今の症状の原因は何か。
どこがどのようになってしまっているのか。
正確な検査と的確な判断ができると症状は改善します。
術者の知識と経験がものを言います。
今回は「ぎっくり腰は安静では治らない」
という内容で書かせて頂きました。
腰という漢字は、肉月(にくづき)に要、と書きます。
身体の土台となり体の要です。
しっかりした基礎とゆがみのない土台が、その上に建つ建物を安定させます。
ゆがみのない骨盤を保つ事が頭痛や肩こり予防になります。
次は上半身である建物の問題からくる、頭痛、肩こりについて書いてみようと思います。